遺品整理・生前整理に関する豆知識

エンディングノートで生前整理。自分と家族のために

生前整理というと、「片付け」「整理」というイメージが強いのではないでしょうか。

確かにいざという時のための、自身の所持品を片付けておくことはとても大事です。また片付けしておくことによって、今後の生活がとても有意義なものになります。
ただ忘れてはならないのは、生前整理とは「終活のための一つの取り組みである」ということ。

私たちはいつかは亡くなります。その時のための準備をしておくことは、残された家族が困らないようにするためのものなのです。

近年では「エンディングノート(終活ノート」に取り組む方がとても多くなっています。エンディングノートの必要性を自覚している方が増えているのです。

でも「そもそもエンディングノートってなに?」「遺言のようなもの?」と、エンディングノートがどのようなものなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここではエンディングノートにこれから取り組む方に向けて、どのようなものなのか、どのような内容を記載するといいのか、ということについて詳しくお伝えしていきます。

生前整理で大事なエンディングノートの存在

エンディングノートは生前整理の中で特に重要なものの一つだと考えられます。

品々の整理の重要性はもちろんのことですが、片付けただけでは、それらの品々がどうなっているのか分かりません。

また残された家族にしてほしいこともあるでしょう。

そのような自分の想いをいざという時に伝える手段が、エンディングノートの役割なのです。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分の想いを素直に家族に伝えるためのノートのことを言います。遺言などのように決まりや形式はありませんので、家族に伝えたいことを自由に記録しておくことができるものなのです。

いざという時のために、家族に伝えておきたいということはないでしょうか。

例えば自分に何かあった時に、延命についてはこうしてほしい、葬儀はこのようにしてほしいということがあるかもしれません。連絡してほしい人がいるかもしれません。

あるいは認知症になって、自分の意思がうまく伝えられなくなってしまった場合には、迷わず介護施設に入れてほしいと考えていることもあるでしょう。

私たちはいつ死ぬか、あるいはいつ重い病気になってしまうか、交通事故にあってしまうか分かりません。

「そんな先のことなんて考えたくない!」という方も多いでしょうけど、そんなことを考えている間に、万が一のことが起きてしまうと取り返しのつかないことになってしまうのです。

そのような万が一の場合に、自分の気持ちを伝えられるものがエンディングノートです。

気持ち・想い・希望・伝えたいこと・言えなかったけど知っておいてほしいことなど、どんなことでも伝えることができるノートなのです。

エンディングノートはどう書いていったらいいの?

エンディングノートは多くの種類のものが販売されるようになりましたが、基本的には形式的なものはなく、自由に自分の想いを伝えることができます。

自分が重い病気になった場合や死んだときのことを考えて、家族に想いを託すことができるのです。

財産や貴重品、形見分けになるようなものがどのように保管されているのか伝えることによって、間違って処分してしまうようなことがなくなります。

ネットバンクの契約状況やID・パスワードなどを記しておけば、預金通帳以外での財産を残しておくことも可能です。

また何かあったときに伝えてほしい親類や知人の連絡先を記しておくこともできます。

今まで言えなかった感謝の気持などを素直に伝えることもできるでしょう。

特に形式や決まりはありませんから、伝えたいことを整理して、うまく記録していくといいのではないでしょうか。

遺言書との違い

エンディングノートと遺言は、財産に関わるものもありますから、大きな違いを感じないかも知れません。

エンディングノートと遺言の決定的な違いは『法的な拘束力』です。

エンディングノートには法的な拘束力はいっさいありません。遺言は法的な拘束力が認められているものですから、その内容には基本的に従わなければならないのです。

そのため自分の想いと、相続に関することを家族に残しておきたいという場合であれば、エンディングノート・遺言書のどちらも作成しておくことをおすすめします。

あくまでエンディングノートは家族のために残しておきたい記録です。

例えばエンディングノートに「どこどこに遺言書を残しているから確認してほしい」という記述を残しておくことができ、その遺言書に対する想いを伝えることができます。

その違いに着目して、うまく使い分けるようにすればいいでしょう。

エンディングノートには何を書けばいいの

エンディングノートは形式が決まっていませんから、自分の想いを自由に書いていくことができます。

ただしだからといって、どこに何が書いてあるのか分からないようなものであれば、家族も困ることになります。

特に残された家族は、今後の生活のためにもスムーズに進めていかねばならないようなことがたくさんあります。

そのためには、まず家族にとって大事なことを優先課題として伝えるようにしましょう。

財産や債務の状況

財産に関することを一覧にして記録しておけば、いざという時に家族に残しておくことができます。

自分自身の財産は、自分でしか知り得ない情報もたくさんあるのではないでしょうか。

いつも利用している預金通帳だけではなく、その印鑑がどこにあるのか、どの印鑑と対応しているのか伝えておけば迷うことがなくなります。

また形見分けできるような時計やアクセサリー、バッグ、骨董品などがあることを記録しておけば、間違って処分されないようにすることもできます。

最近ではネットバンクやネット証券、ネット保険などに資産がある場合も少なくありません。

その契約内容やID・パスワードを知らせておけば、いざという時でも管理してもらうことができるでしょう。

また負債に関する情報も重要です。

書きにくい内容かもしれませんが、書いておかなければ後々、家族が困ることになってしまいます。

負債が多い場合には、相続放棄など法的な処置を勧めるような内容を記録しておくことも必要になるかもしれません。

個人情報や契約の状況

自分自身の個人情報や契約状況は、意外と家族が知り得ないものが少なくありません。

日常的に活用しているスマートフォンにおいても、パスワードでロックされていて、内容を確認できない状況もあるのではないでしょうか。

またパソコンやOS、メールアドレスなどの情報も必要になるでしょう。

個人情報である、運転免許証やパスポート、年金手帳などが必要になる場合もあります。どこに保管してあるのか、記しておくことも大事です。

契約状況としては、水道光熱費、住宅ローン、保険、プロバイダー、携帯電話など、引き落としや支払い続けているものは記載しておくようにします。

いざという場合に引き落としされ続けていたり、引き落としできなくてサービスを受けられないということを避けることができます。

親戚や知人などの連絡先

自分自身に何かあった時に、連絡してほしい連絡先を記しておくようにします。

親類の連絡先や自身の交友関係については、家族や子供が知らないということは多いのではないでしょうか。顔を合わす機会が多いとしても、連絡先まで知らないということも少なくないはずです。

また知人などを記しておくのであれば、どのような付き合いの人なのか記載しておくと便利です。

趣味に関する知人なのか、職場の知人なのか、近所づきあいをしている人なのか、そのように分けられていたら、家族が連絡する場合においても安心できるでしょう。

医療や介護が必要になったときの方針

大きな病気などによって、延命措置の判断を家族が迫られた場合、エンディングノートにその希望が記されていれば、家族は安心して判断することができます。

延命措置の判断は家族にとってはとても重いものです。

延命措置を施さなければ、命に関わるようなことも少なくありません。そのような状況で、延命措置の有無を判断することなどできないのです。

また同様に介護の方針についても記録しておきましょう。

介護施設が必要になった場合、認知症の症状が重くなった場合など、自身で想いを伝えられなくなった状態をイメージして記録すればいいでしょう。

葬儀や埋葬の方法

葬儀や埋葬の方法を伝えておくと、家族の気が動転しているような場合でも、判断して進めていくことができます。

家族によっては、葬儀や埋葬が初めての経験である場合も少なくありません。そのような状況で家族の死に直面すると、冷静に判断することなどできないものなのです。

葬儀の方法について記しておけば、その通りに進めていくことができますし、家族が後悔することもありません。

また望んでいない大きな葬儀を出すようなことはなくなりますし、必要かつシンプルに執り行うことができるようになります。

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