遺品整理を単なる「片付け」と捉えている方が少なくありません。
しかし単なる片付けとして捉えてしまうと、あとで大きな後悔となって返ってくる場合がありますので注意が必要です。
単なる片付けは日々の生活で行うもの。つまり今後の生活のために行うものです。
遺品整理は故人の荷物を整理すると同時に、残された家族の心の整理も行うというもの。
そのため火葬や葬儀、遺産相続などと同じように、とても大切に考えて取り組むべきなのです。
ここでは遺品整理に取り掛かるための前準備について詳しくお伝えしていきます。
遺品整理の時期や期間~ベストなタイミングの考え方
遺品整理に取り掛かるにあたって、時期や期間を明確にしておくことはとても大事なことです。
遺品整理は、場合によっては自分だけの問題では済まないことがあります。一般的には遺品整理には次のような現実問題と絡み合ってくることになります。
・賃貸住宅の場合であれば大家さんへの引き渡しの日程が決まっている
・親戚一同が集まれる日程には限度や限界がある
・仕事の関係でいつでも遺品整理できる訳ではない
・公共料金や年金など早く対応しなければならないものがある
・空き家のままでいつまでも放置しておけない
・形見分けや相続を決めなければならない
もちろん亡くなられた故人のことを思うと、遺品整理に取り掛かることができないという方も少なくないと思います。
残された家族である自身の気持ちが落ち着かないことには、なかなか遺品整理にまでたどり着かないという方も多いのではないでしょうか。
ただし上記に掲げたようなさまざまな問題が絡み合っているのが遺品整理ですから、効率的に取り組んで前に進ませていかねばなりません。
そのため単なる片付けとして取り掛かるのではなく、事前に計画をしっかりと立てておくことがいいでしょう。
仕事の関係で思うように日程が取れないという方であれば、計画を立てておくことで、効率的に取り組むことができます。
遺品整理の計画~効率的な遺品整理のために
・いつまでに遺品整理を行わねばならないか
・遺品整理する日程はどれくらい取れるのか
・何を片付けなければならないのか
・どのように遺品整理していくのか
・遺品整理の日程に来れない人の対応をどうするか
・遺品整理に必要な金額はどれくらいになるのか
遺品整理の計画を立てる場合、より具体的にしておくことでスムーズに取り掛かることができるようになります。
特に遺品整理を行う日程が限られている場合や遠方の親戚などが集う場合、住宅の引き渡しなど期限がある場合には、かなり効率よく進めなければなりません。
そのため計画の段階で、遺品整理に取り掛かる日程がそれほど取れず、荷物がかなり多いような場合には、形見分けや相続するような大事なものだけを家族や親族だけで分けて、あとは遺品整理業者などに依頼するような選択肢が考えられます。
ただし家族や親族が勝手に行うことはできませんから、その場に集うことができない場合に対応を考えておかねばなりません。
トラブルにならないようにするには、委任状などを取っておくことが必要になる場合もあるでしょう。
遺品整理業者などを活用する場合、不用品をそのまま引き取ってもらうことや、家族や親族と一緒に遺品整理することも可能です。
日程に余裕がない場合や、家族や親族に年配の方が多いようであれば、そのような選択肢も検討しておきます。事前にどれくらいの費用がかかるのか、調べておくようにしましょう。
遺品整理で優先しなければならないことを明確にする
・年金手帳や健康保険証など
・公共料金や電話代などの明細
・生命保険の有無
・遺言書の有無
・相続に関すること
遺品整理では故人が大事にしていたものや故人が残してくれた財産などと要らないものを整理していきます。
現金や預金通帳などを見つけることはとても大事です。
またそれと同時に必ずしておかねばならないことがありますから、遺品整理に取り掛かる前に何が必要なのか明確にしておくようにしましょう。
年金手帳や健康保険証など
国民年金の保険料を支払い続けてきた場合、一定の条件を満たすことによって定額の死亡一時金が支払われることがあります。また未払い分の年金を受け取れる可能性もあります。
また健康保険においては、葬儀補助として5万円が支給されます。健康保険組合によっては付加給付金を受け取れることもあります。
その他、介護保険証など死亡届と共に保険証の返却が必要となるものがありますから注意しておきましょう。
公共料金や電話代などの明細
電気や水道、ガスといった公共料金については、銀行引き落としになっていることがあり、いつまでの引き落としされてしまう可能性があります。
また固定電話やスマートフォンについても同様です。
料金がどのように支払われているのか確認し、速やかに解約手続きを行うようにします。
生命保険の有無
一人暮らしの親などが亡くなった場合、生命保険に入っていたのか分からない場合があります。保険証書が見つかれば、保険金を受け取れる可能性があります。
保険証書のほかにも「契約内容のお知らせ」「生命保険料控除証明書」などで、保険の有無を確認することができます。
もしそれらの書類が見つからなかった場合においては、預金通帳から保険料が引き落とされていないか確認するようにしてください。なお親が亡くなった場合には、保険金を受け取ることができる配偶者や子供が保険手続きをすることができます。
遺言書の有無
遺言書が見つかった場合、遺言書の内容に沿って相続しなければなりません。
遺言書の内容を確認するためには、家庭裁判所で検認してもらう必要があります。遺言書を家庭裁判所に提出しないで手続した場合には、罰金を科されることがありますので注意が必要です。
相続に関すること
現金や預金通帳、保険証書を始めとして、相続に関するものは、今後遺産相続するうえでとても重要なものになります。遺品整理の際に見つけた場合には、必ず分けて保管しておくようにします。
また相続は負債に関してもその対象となります。
ローンを支払っていたり、クレジットカードの支払いが残っている場合、借金の支払いを続けているような場合には、それらの金額も相続することが原則になります。
借金額が大きい場合には、負債があることを知ってから一定期間において相続放棄などの手続きができますから、家庭裁判所などに相談してみるといいでしょう。
遺品整理の経験者から体験談を聞いてみました
こちらは、実際に業者さんを利用せず自らごご家族の遺品整理を行った体験談です。生のお話なのでぜひご参考にしてお役立てください。
①実録・遺品整理体験談-川口市で父の遺品整理で疲労困憊 – 一般社団法人家財整理センター総合案内 (katazuke-2022.com)
②実録・遺品整理体験談-川越市で生前整理の重要さを悟る遺品整理 – 一般社団法人家財整理センター総合案内 (katazuke-2022.com)
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